「オリエント急行殺人事件」豪華キャストで実現した名作ミステリー小説を映画化
2017年公開/アメリカ/114min
監督:ケネス・ブラナー
脚本:マイケル・グリーン
原作:アガサ・クリスティ
キャスト:ケネス・ブラナー ジョニー・デップ ミシェル・ファイファー ジュディ・デンチ
あらすじ
乗客全員が容疑者”世界一の名探偵”ポアロが豪華列車で謎解きに挑む。 エルサレムで教会の遺物が盗まれ、鮮やかな推理で犯人を突き止めた、名探偵のエルキュール・ポアロ。イスタンブールで休暇をとろうとした彼だが、イギリスでの事件の解決を頼まれて急遽、オリエント急行に乗車する。 出発したオリエント急行でくつろぐポアロに話しかけてきたのは、アメリカ人富豪のラチェットだ。脅迫を受けているという彼は、ポアロに身辺の警護を頼む。しかし、ポアロはラチェットの要請をあっさりと断るのだった。 深夜、オリエント急行は雪崩のために脱線事故を起こし、山腹の高架橋で立ち往生してしまう。そしてその車内で殺人事件が起こっていた。ラチェットが12か所も刺され、死体で発見されたのだ。乗り合わせていた医師のアーバスノットは、死亡時刻を深夜の0時から2時の間だと断定する。 鉄道会社のブークから捜査を頼まれたポアロは、乗客たち一人一人に話を聞き始める。ラチェットの隣室のハバート夫人が「自分の部屋に男が忍び込んだ」と訴えるなど、乗客たちの証言によって、さまざまな事実が明らかになってきた。しかし乗客全員にアリバイがあり、ポアロの腕をもってしても犯人像は浮上しない。 ラチェットの部屋で発見された手紙の燃えカスから明らかになったのは、彼がかつてアームストロング誘拐事件に関わっていた事実だった。少女を誘拐し、殺害したラチェットが、復讐のために殺されたのか?殺人犯は乗客の中にいるのか、それとも・・・・・?
引用:Filmarks
原作は未見の人でもそのタイトルは聞いたことがある人は多いであろうアガサ・クリスティの名作ミステリー小説。
私は原作も読んでいなければ74年に公開された映画も未見。
果たしてこんな予備知識なしで楽しめるのだろうかと思いつつ興味本位で鑑賞。
結果、何も知らない私でも存分に楽しめた!
むしろ変な先入観もなく頭を真っさらにして新鮮な気持ちで観れたのが良かった。
キャストが豪華すぎる!
主演は今作で監督も務めているケネス・ブラナー。立派なお髭が素敵。
スターウォーズ ep7でレイ役として出演したデイジー・リドリー。
その他みんな大好きジョニー・デップやお色気ムンムンのペネロペ・クルス(今作ではその色気を封印)、大御所女優のジュディ・デンチやミシェル・ファイファーなどそうそうたる顔ぶれ。このキャスティングをみただけでもワクワクしちゃう。
※以下ネタバレ含む
名探偵として事件解決に精を出していたエルキュール・ポワロ。
この日も事件を解決してひと段落。つかぬ間の休暇を取ろうとするポワロだったが、ひょんなことから次の事件現場に向かうためオリエント急行に乗り込むことに。
すると列車の中で殺人事件が起る。
なんとジョニーデップ演じるラチェットが何者かに殺害されてしまう。
ここから名探偵ポワロの推理が始まる。
ポワロは乗り合わせた乗客一人一人に話を聞いていくが、それぞれ何かしら秘密を抱えていそうで…。
乗客へ聞き込みをしていくところはわりと淡々と進むんだけど、推理が進むにつれて嘘をつくものが現れたり怪しい動きをするものがいたりとだんだん誰が犯人かわからなくなっていく。
しかし全ての謎が解けたとき、深い悲しみに包まれる。ラストは涙なしでは観られない。
こんな物語を考えてしまうアガサ・クリスティは天才としか言いようがないね。
エンドロールは観了後の気分にふさわしい静かで叙情的な音楽と共にじっくりこの映画を噛みしめる時間になる。
ミステリーは難解で分かりずらそうと敬遠している方でも観やすい映画になっている。この機会にミステリーの世界に浸るのもいいのではないかしら