「君の名前で僕を呼んで」何ひとつ忘れない。
2018年公開/イタリア、フランス/132min
監督:ルカ・グァダニーノ
脚本:ジェームズ・アイヴォリー
ティモシー・シャラメ アーミー・ハマー マイケル・スタールバーグ
あらすじ
1983年夏、北イタリアの避暑地で家族と夏を過ごす17歳のエリオは、大学教授の父が招いた24歳の大学院生オリヴァーと出会う。一緒に自転車で街を散策したり、泳いだり、午後を読書や音楽を聴いたりして過ごすうちに、エリオのオリヴァーへの気持ちは、やがて初めて知る恋へと変わっていく。 眩しすぎる太陽の中で、激しく恋に落ちるふたり、しかし夏の終わりとともにオリヴァーが去る日が近づいてくる。
引用:Filmarks
圧倒的な魅力に溢れた作品。もう心が震えまくった。
絶賛されているのも納得の傑作。
80年代の北イタリアの景色とピアノ曲がマッチしていてアート作品のような美しさだった。その美しさだけでも満たされる。
今作のテーマのひとつにあるLGBTの問題、ライトな感じで描くのかと思ったら意外とがっつりと激しい性描写があったりさりげないところでお互いを想い合っているのがわかったり身体の関わりだけでなく心の部分を重点的に描いているのがとても好感が持てたし、理想的なLGBTの描き方だと思った。
エリオとオリヴァーの幸せそうな時間が本当に愛おしい。
その分、痛みは大きいし見ていてとても辛かった。
父の「痛みを葬るな」って言葉が刺さる。
エリオの周りは理解と思いやりのある素晴らしい人たちなのが救われる気持ちになる。
主演のティシモーくん、人懐っこい自然体な演技が素晴らしかった。柴犬みたいで可愛い。何度も笑顔になった。
痛みと幸せを知ったエリオがこれから素敵な大人に成長してくれることを願う。
公式サイト:http://cmbyn-movie.jp